特集 「スピーカー製作日記」 その1 2007.07.04


☆きっかけ

私は以前から音の良いスピーカーが欲しかったのですが、お金も無いので諦めていました。
しかし、その事をウエストパワーさんに相談したところ、”おたく””マニアは自作だ!” との指摘を受けました。
聞けばマニアは、長岡鉄男という方(とても著名!)が設計したスピーカーを製作されているとか。
しかも、市販のスピーカーなど問題にならないほど良い音がするそうです!(しかしこのウエストパワーさん、後に裏切りJBLを購入。)
↑チョッとウラヤマシイ。
それに、物を作ると言う行為が好きな私は、作ってみたい!衝動がわきおこり、抑えきれずついに行動することになるのでした。


☆スピーカー選び

実際に製作するとなれば、まずはどんな物を作るか選択しなければなりません。
とは言っても、長岡鉄男先生が設計、デザインした中から選ぶだけです。(自分で設計して良い音を出すのはとても困難です)
まずは条件として。

1、部屋が狭く、大きなものは置けない。
2、あまり大きな音は出せない。
3、予算は少ない。(総額10万円まで)
4、バックロードホーンであること。

※バックロードホーンとは、スピーカーユニットの後ろから出た音を、徐々に広がる音の道で低音を増幅させると言う物です。
一般に市販されているスピーカーに、この構造のスピーカーを見かけないのは、手間やコストの問題だと思います。
以上のことから、製作するスピーカーは、「D−118」  に決定!   


☆製作準備

スピーカーを製作するといっても作るのは箱です。箱は木を適当な大きさにカットして組み合わせて行きます。
しかし、“適当な大きさにカットする”と言っても、多くのパーツを組み合わせるので、精度がとても重要になってきます。
それぞれのパーツが1mm違うだけで、まったくダメなスピーカーになります。素人が丸のこ1丁でカットするのは不可能。
しかし世の中はいろんな会社があります。スピーカーのパーツを精密にカットして送ってくれる会社があります。
便利なものでD−118のパーツと言えば、必要な部材すべてを送ってくれます。今回はそんな会社に発注しました。

←こんな感じ


☆スピーカーユニットの選定


ユニットはFOSTEXのFE108EΣ(今D-118で選択できるユニットは殆どこれしか有りません)

今回は真鍮のアダプターリングも使用します。(高域が良く出て、解像感が増します)


☆必要な道具たち

そして、組み立てるに当たり、まず用意した工具類がこちらです。

箱を組み立てて行く際、木工用ボンドでそれぞれのパーツを張り合わせていきます。
その時にしっかりと圧力をかけてやる必要があります。なのでクランプ、そして接合面のズレを防ぐ目的でハタガネ。
とりあえず、これくらいは必要でしょう。



スピーカー選び、材料、道具をここまで見て頂き有難うございました。ページの都合!?もあり、組み立て工程は次回に御紹介して行きたいと思います!
ここまで、見て頂き有難うございました。次回、「組立工程編」を御期待下さい!